親知らずのお話/北千住の歯医者さんのお話です
2016年09月26日
みなさんは親知らずという歯をご存知ですか?
親知らずと聞くと「大人になってから生える、痛んだり、腫れたり、トラブルの原因となる歯」というイメージがあると思います。ここでは、親知らずとはどんな歯で、なぜトラブルが起こりやすいのか解説します。
【 親知らずの数は? 】
全部生えれば上下に2本づつで、合計で4本あります。しかし、4本すべてがキチンと生えることはまれで、様々な理由により顎の骨の中に埋もれたまま生えてこない場合や、はじめから歯の種がない、いわゆる先天欠如の場合があります。親知らずは退化傾向にあり今後世代が進むにつれて私たちの体から消えてゆく運命にあります。また、親知らずが生えてこないからと言って、反対に生えてきたからと言ってそれが何も悪さをしなければ、気にすることはありません。
ちなみにこの親知らずが生えてくるのは、18歳から24歳ころですが、個人差がありかなり高齢者になってから、突然生えて来ることもあります。親知らずの名前の由来は、昔なら親と死別してもおかしくないような時期に、あるいは親から独立する時期に生えてくる歯、または悪さをする歯ということのようです。正確には智歯または第三大臼歯と呼びます。
【 親知らずの特徴 】
歯の形の特徴は、全体的に小さくこう頭の数も少なくまた根も十分開いているケースが少なく、くっついたりねじれたり、先が曲がっていたり、骨や血管を挟み込んでいたりすることもあります。
【 親知らずのトラブルとは? 】
親知らずが痛みや腫れを引き起こすタイプは大きく分けて2つあります。ひとつは、歯が生えてくる段階で歯茎や周りの歯に負担をかけて炎症を引き起こすタイプともうひとつは、一番後ろの歯のために歯が生えた後その周りに汚れが溜まりやすくなって虫歯が出来たり、歯ぐきに炎症が生じて歯周病になったりするタイプです。ときには手前の奥歯ともども虫歯や歯周病を引き起こしてしまうこともあります。
親知らずは日本人のあごが小さくなる傾向の現代において、その生え方が曲がったり、倒れたり、手前の歯を押したりして様々なトラブルの原因となっています。
治療法は、きちんと生えていない場合の多くは、残念ながら抜歯するケースが多いです。これは、治療するにしても奥すぎたりして機材が入らなかったりして的確な治療ができないからです。
親知らずが生えてきた方には、なるべく汚れが停滞しないようなブラシングができることが大切です。
北千住の佐野歯科医院では、親知らずの治療や、親知らずが痛くならないようなブラシングの指導を中心に予防歯科を推進しております。