唾液のお話です。/北千住の歯医者さんのお話

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唾液のお話です。/北千住の歯医者さんのお話

2016年10月2日

レモン

みなさんは、レモンや梅干しを見たり、思っただけで口の中に唾が出てくる経験をされたことが一度はあるんじゃないでしょうか?

 

唾液の働き

唾液は、僅かに白く濁った粘り気のある液体で、ph6〜8程度で99%以上は水分です。

役割は、1.まず食べ物をのみこみやすくし、消化を助けます。2.ほっぺたや舌を動かして、スムーズにしゃべる際の潤滑油の働きをします。3.口の中を洗浄したり4.ばい菌をやっつけて口の中に入り込む外敵から体を守る作用があります。

唾液の出口は、口の中の歯肉に無数に存在しています。唾液の出る量によって分れていて、たくさん出るのが大唾液腺、少ないものを小唾液腺と呼んでいます。

大唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つがあります。耳下腺は耳のてまえ、顎下腺は左右の顎の下舌下腺は舌の下にあります。この大唾液腺で唾液は作られて、導管という管を通って口の中に出てきます。大唾液腺からの唾液の出る場所は決まっていて、耳下腺からの唾液が出る穴は、上の奥歯である第二大臼歯のほっぺた側に左右1箇所づつあります。また、顎下腺・耳下腺からの唾液の出る穴は、舌の下側にあります。

小唾液腺は歯肉や舌、粘膜のいろいろな場所にあり、大唾液腺ほどではありませんが、唾液を分泌しています。

食べ物が口に入ると口の中のセンサーが働き、唾液の量が増え、歯が食べ物を細かくすることに役立ちます。また、食べ物の中の成分が唾液に溶けたりして、それが舌の上の味細胞に働きかけ、いろいろな味を感じることができるのです。

唾液の成分でも重要なものは、食べ物を消化する酵素と抗菌物質と呼ばれる、細菌を殺すことのできる抗体があります。動物たちがお互いに傷口をなめあったり、私たちが指などを傷つけると、つい傷ついた場所を口に運んでなめてしまうことがよくありますが、これは唾液の中に傷が化膿しないように働く抗菌物質があることを、本能的に知っているためなのかもしれません。

唾液の中にはアミラーゼという、でんぷんを分解する酵素が含まれています。おコメなど長く噛んでいると、なんとなく甘く感じるのは、アミラーゼがでんぷんをマルトースやグルコースなどの糖分に変えるからなのです。つまり、食べ物の消化は、胃や腸へ行く前に、すでに口に入ったときから始まっているのです。

さらに、唾液には口の中を洗い流して、歯や歯ぐきに食べ物のかすなどが溜まらないようにする自浄作用があります。実際には齲蝕(むし歯)や歯周病の原因であるプラークは、強い力で歯にべっとりとくっついているので、自浄作用があまり効いていないかも知れません。唾液の働きを過信せず、歯みがきをしっかりすることが大切です。

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北千住の佐野歯科医院では唾液の検査を通じ、患者様一人一人の虫歯や歯周病のリスクを判定する方法を用いて、患者様に合った予防歯科を提供いたしております。

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当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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