プラークって何❓/北千住の歯医者さんのお話です
2016年10月9日
私たちの歯を失う原因の90%以上は、むし歯と歯周病によるものです。この歯科の2大疾患の原因はプラークです。バイオフィルムまたは歯垢などと呼ばれております。
これら歯垢の正体は、歯の表面に付着する細菌の固まりです。うすい黄白色くネットリした感じで、歯をみがかないでいると、1日で歯の全面を覆うようになります。
【 プラーク中に存在する細菌数は? 】
プラーク1/1000g中には、1億を超える細菌が棲みついています。例えて言うなら、スプーン1杯の砂糖が約1gですので、その1000分の1の量の中に、日本の人口と同じくらいの細菌が棲みついているようなものなのです。この細菌たちは、もともと舌や粘膜や歯肉および唾液などに潜んでいたのですが、より居心地のいい環境を探して移り住んできたのです。
【 プラークのでき方 】
歯の表面は歯ブラシをしてもその直後に、唾液由来の成分である糖たんぱく質のペリクルが、すぐに薄い皮膜を作ります。この皮膜に齲蝕などの原因となるストレプトコッカスミュータンス菌などがくっつきます。その後ミュータンス菌は虫歯を作り、その後次々と凶悪な細菌(悪玉菌)たちが侵入して増えてきます。この悪玉菌たちからできているプラークは歯周病の原因となります。歯肉を腫らし、血や膿を出したり、歯を支えている骨を溶かしたりします。またプラークは、抗生剤や唾液の中の抗菌成分の攻撃が内部に及ぶのを防御する、いわゆるバイオフィルムとなります。
【 プラークを取り除くには? 】
ブラッシングが一番効果的です。歯ブラシの毛先で細菌たちの巣を破壊し、掻き取ることが大切です。また甘い物の入っているやわらかい食べ物は避け、繊維質の野菜などを積極的に食べてプラークの付着を防ぎましょう。北千住の佐野歯科医院はプラークの付着をさせないような効果的な歯みがき指導をはじめとする予防歯科を実践しております。