スタッフブログ|佐野歯科 北千住駅「西口」から3分の歯医者 月: 2017年7月

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タービン、シリンジ等について/北千住の歯医者さんのお話です。

2017年07月24日

デンタルチェアの中で、歯科医師が使う、歯を削る道具のハンドピースと、歯を乾燥したりぬらしたりする時に活躍するスリーウェイシリンジについて紹介します。

【エアータービン】

キーンという音がするものでよく知られています。むし歯を取り除いたり、歯の形を整えたりする上で欠かせない器具です。この器具の先にダイヤモンドを表面にコーティングしている「ポイント」というものを装着して使用します。空気を圧縮して風車を毎分40万から50万回転という速さで回転させてその回転力でバーが回り歯を削ったりするのです。また削る際には摩擦熱が生じますから、歯の表面を冷やすために水を噴霧したりします。さらにタービンの先にはライトがついていて細かいところもしっかり見ることが出来ます。タービンが開発される前までは、歯を削ることの時間そのものが不可能なことがあったりして大変苦労した時代もあったそうです。そういったことからも、効率的に歯を削ることができることで、患者さんの苦痛も最小限におさえることが可能になったのです。

【マイクロモーター】

この器具は毎分2000から4万回転と、タービンより劣りますが、トルクがあり多様な目的でつかわれる切削器具です。口の中の作業に向いている曲がったコントラタイプと、口の外での作業に向いている真っ直ぐのストレートタイプがあります。コントラタイプは、先のバーやポイントを取り付けることでむし歯の除去や、歯の表面をペーストをつけてみがいたりすることに使います。回転数が低いため、摩擦熱は少ないのですが、タービンと同じく水が出るものもあります。ストレートタイプは、ポイントを付け替えて、歯に詰めたり被せたりする金属や入れ歯のプラスチックを削ったり、みがいたりする際に使います。言うなればタービンがジェット機のエンジンであるならば、こちらはプロペラ機のエンジンといったところでしょうか。

【スリーウェイシリンジ】

空気、水、そして空気+水で作り出した霧を先から水鉄砲のように吹きだす器具のことです。3つの機能があるのでこの名がついています。空気は唾液や血液を口腔から排除するため、水は治療の際の削りかすや余剰な薬液などを洗い流すために用いたり、歯そのものを冷やしたりするためまた霧は同じく洗浄などのために使われます。
以上、紹介した3つの器具は、歯科の治療になくてはならないものであり、これらの器具の進歩が歯科医療の進歩といっても過言ではありません。

デンタルチェアって何❓/北千住の歯医者さんのお話です。

2017年07月20日

皆さんが歯医者さんに来たらに必ず座る診療用の椅子のお話をします。デンタルチェアまたはユニットとも呼んでいます。実はこのチェアは、患者さんにとっては快適でかつ歯科医師にとっては診療しやすい、工夫が施されています。チェアをつくっている会社や治療目的で、形や機器の構成は異なりますが、基本的なスタイルは大きく変わりはありません。

【テーブル】

皆さんが腰掛けるチェアの右側に伸びるテーブルが見られます。この上には、5点セットが乗せられ、レントゲンを見るためのモニタや薬瓶、ガスバーナーが配置されています。必要な時に点火されタイマーで自動的に切ったりします。テーブルのすぐ下側には、歯や材料を削ったりするタービンや、エンジンなどがあるのですが、これについては別にお話します。

【ライト】

寝そべるとすぐ上に口の中を照らすためのライトがみられます。このライトは、電球を後ろ向きに光らせ、鏡に跳ね返ってから口の中を照らすようになっており、鏡も多面的に反射させているので、口の中を影が出来にくくかつ強烈な明るさを感じさせないように工夫が施されています。スイッチも、ライトの本体の他に、チェアを横にするスイッチと連動して、診療姿勢になったときに自動的に点灯するものもあります。手を触れただけで点灯するものもあります。

【コップ周辺】

左を見ると、コップがおかれています。うがいをするためにコップを手に取り中の水を口に含んだりしてふたたびコップを置くとコップの水位や重さの変化をセンサーがキャッチし自動的にコップに水が満たされるようにしてくれます。また水をはき出す場所をスピットンと呼びます。うがいの際に水がはねにくい構造になっています。はきだしたものをきれいに洗い流してくれる水の出口がついています。

【バキュームなど】

さらに、左側には診療を介助するスタッフが使用できるように、空気や水を出すスリーウェイシリンジやたまった唾液や水、歯の削りかす、薬液などを掃除機のように吸いとるバキュームがおかれています。また、吸い込む力は小さいのですが排唾管と呼ばれるものも付属しています。これらを駆使して、治療の際に少しでも患者さまに負担をかけないように工夫されているのです。

【デンタルチェア】

皆さんがお掛けになる椅子のお話です。以前は歯科医師が立って診療をする立位診療が主流でしたが、現在では患者さんを水平に寝かせて歯科医師が座って診療をする座位診療に変わってきております。そしてその椅子は患者さんの寝心地がよいように、人間工学を配慮して作っております。座位診療が可能になったことにより歯科医師は患者さんの頭の真後ろにきたり、反対側に回ったり治療部位や治療内容によって自由自在に移動できるようになりました。と同時に歯科衛生士たちもそれに対応して、器具の受け渡しや診療介助が迅速に対応出来、フォアハンド診療と言って4つの手がいつも患者さまに対応できることでより的確に手際よくなり、患者さまが不快な時間を短縮さうることができるようになりました。さらに、チェアは医師の足で好きな角度、高さに操作できるようにフットスイッチが付けられていますが、スイッチを診療で汚れた指で触ることを避ける工夫だったりします。

基本セットって何❓/北千住の歯医者さんのお話です

2017年07月17日

皆さんが歯医者さんに行って診療室の台に座ると、 テーブルの上に四角い金属のお皿のようなものの上に何本かの器具が揃えられているのを見かけると思います。基本セットと呼ばれるもので通常の診療で使われる言わば、ドクターのもっとも身近で大切な道具たちです。今回はこれら基本セットをご紹介いたしましょう。

【1.デンタルミラーまたはミラー: 歯や色々なものを見る】
持ち手の棒に小さな鏡がついていて、歯科健診などでもお馴染みなミラーです。この小さな鏡で重なり合う歯の裏側や奥歯のすりつぶす面をのぞきこんだり、動いている舌をおさえたりほっぺたを引っ張ったりします。鏡に映る像がくもりにくくなる加工がしてあったり、二重に反射しないような加工がしてあるものもあります。鏡の大きさも使う用途で何種類もあります。

 【2.ピンセット:つまむ】
歯科治療を行ううえでピンセットは、指でつまむには微細すぎるものなどを落とさずしっかりとつまむことが出来るので、歯に詰める薬や材料を的確に運んだり反対に口の外へ取り除いたりするのに重宝します。コットンをおいたり、舌の裏にあるセメントのかけらを掃除するのにも用いられます。先端の形状がいくつかあり、用途によって選択します。

 【3.探針:さぐる】

探針はその名のとおり、むし歯があるかどうかを確かめたり、歯の表面のざらざらや段差などを感じたりして歯の硬さや、表面の凹凸などを探るための針です。また、歯の隙間の汚れを取り除いたり、余分なセメントを取り除いたりにも用いたりします。

【4.エキスカベーター:すくう】

いわばスプーンやシャベルのような感じで、先の部分の側面についた刃を使って、むし歯でやらかくなった歯の部分や、余分な接着剤などを取り除いたりする時に用います。

【5.ストッパー:詰める】

最後になりますが、これは歯に材料を詰めるときに用いる器具です。へらの部分で材料を歯に運んで詰めて、反対側の丸い部分でさらにしっかりと押し込みます。さらに、へらの部分で形を整えたりします。

これら5点セットは狭くて歯科医師の手や指が動かしにくいお口の中で、指の代わりをする道具なのです。歯科の治療内容に応じた精密な操作ができるのは、これらのパートナーたちを巧みに用いるからなのです。

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当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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