印象材って何?/北千住の歯医者さんのお話です。

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印象材って何?/北千住の歯医者さんのお話です。

2020年02月18日

今回は、印象材についてのお話です。

皆さんはお口の歯型いわゆる石こう模型をどうやって作るかご存知ですか?

歯医者さんが「型をとりますね!」と言ってから準備してお口の歯型をとる作業を、印象採得と呼んでいます。これは研究用模型と言って診断、説明その他に用いるためのものだったり、実際の治療時に用いて詰め物やかぶせものまたは入れ歯を作製するための作業用模型などを作るために行うものなどがこれにあたります。

では、具体例をご紹介いたします。

【スナップ印象またはアルジネート印象】

もっともポピュラーな方法です。研究用の模型や歯列を2回に分けて型取りする時の1回目の場合などに用います。ラバーボールにアルジネート印象材の粉と水を入れて、スパチュラという金属製のヘラでかき混ぜます。近年、器械の発達により手動ではなく自動に練るものもあります。ペースト状になった印象材を、歯並びや顎のサイズにあった大きさのトレーに盛ります。手早くお口の中に入れて固まるのをまつのです。材料によって異なりますが、概ね3分くらいです。長く感じたりしますが次第に固くなります。ゴム状になったら外していきます。この印象材はちぎれやすく変形しやすいためなるべく早く、水と石膏を混ぜたものをていねいに流し固めます。石こうが固まったら、印象材からはずしたら完了です。こうして石こう模型を作っていくのです。

【寒天・アルジネート連合印象】

ある小さい部分だけを精密に型取りする方法です。あらかじめ温めて溶かして(100℃)保温しておいた(60℃)寒天を注射器のようなものに詰めて、精密に型取りたいところに流し込みそれが固まる前に、トレーにもったアルジネート印象材で被せて型を取る方法です。寒天印象材はとても寸法精度が高いが、ちぎれやすく局所的な型取りに向いています。

 

【シリコン印象】

前述の2つの印象法とは異なる材料を使います。つまり水を混ぜて使うタイプではなく、2本のチューブに入った材料を混ぜて、固まるとゴムのような弾力を持つ材料で型を取る方法です。アルジネートと比較してちぎれにくくく変形しにくい性質を持っていて、入れ歯の歯型や、多くの歯を一度に型取りするケースなど、あご全体を型取りするようなケースに多く用いられています。他にもいろいろな印象材料、印象方法があり、それぞれ一長一短があります。しかし、どの方法も患者さんの口の中と同じ形を正確に石こう模型上に再現されるための、歯科医師や技術者たちの長い努力の歴史があるのです。

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型取りするときのアドヴァイス

1.お鼻でゆっくり息をしてください。お口で呼吸をしますと印象材が奥に流れやすくなって苦しくなりますから、お鼻で大きくゆっくりと息をしましょう。

2.顎を引いて、出来るだけ下を向いてください。自分のお臍を覗き込むようにすると楽になります。固まるまでによだれが出そうならティッシュやハンカチで押さえておきましょう。

3. 予め苦手であることを伝えていただけると良いでしょう。

 

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当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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